好きな食べ物を聞かれたときに「焼きそば」と答えている。

通常、好きな食べ物の質問で「焼きそば」を答える人があまりいない為か、それなりにインパクトを残すことができる。数年前の呑みの席でさりげなく言っただけでも、未だに覚えてもらえている。「焼きそば」って言葉に少しマヌケな感じがあるのも良いですね。あとは味のバリエーションや作り方など、話題をふくらませやすいのも有難い。先ほど「好きな食べ物で『焼きそば』を挙げる人物があまりいない」と記述したが、著名人ではダウンタウンの浜田氏、架空の人物ではドラマ「池袋ウエストゲートパーク」のマコトが焼きそば好きを公言しているので、その部分を指摘されればお笑いやドラマの話に流れを変えることもできる。あんまりやらないけど。

高校生の頃、友人と出かけた先にあった寂れた商店街で「ごっつええ感じ」のVHSの7巻を購入した。時が止まったような商店街に時が止まったような電気屋があって、背が日焼けした時代遅れのVHSを現役で売っているのが衝撃的だった。VHSデッキは持っていないのだが、リビングにあるDVDプレイヤーがVHS再生機能を備えているため、深夜家族が全員寝たあと、薄暗いリビングでダビングをしながらひとりそれを見た。サラリーマンクルーズ、みすずちゃんなどのコントを見ながら、買ってきた「明星一平ちゃん 夜店の焼きそば」の塩味を作って食べた。当時はあまり夜食を食べる概念がなかったので、コソコソと食べた経験も含め、その焼きそばの味は今でも覚えている。塩ダレはほんのりレモン味で、辛子マヨネーズを混ぜて食べると恐ろしく美味しかった。あまり美味しかったのでそれ以来、前述のダビングしたごっつの7巻を見ると今でも塩焼きそばの味が頭に浮かんでしまう。たまに一平ちゃんの塩焼きそばを食べる際、あっと思って「ごっつの7巻」を用意して再生しながら食べるが、当時の味とはまるで違うことに毎度驚く。製品改良で味が変わったのか、昔の味を間違って覚えているか、「初めての夜食」という思い出による補正がかかっているのか、理由はいまいちわからない。